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無線LAN工事後にネットワーク繋がらない原因と対処法
現在のオフィスはインターネットが必需品となり、なければ仕事も出来ないのではないでしょうか。それに伴い、便利を求めて無線LANを工事で導入した後になって、「昨日まで普通に使えたのに、いきなり接続できなくなった!」ということはよくある話ですよね。
何が原因なのか? 厄介なことに、ネットワークに接続できなくなる原因は多岐に渡り、一刻も早く復旧したいのに時間がかかってしまうものです。そこでここからは、無線LANでネットワークに接続できなくなる原因と、その対処の仕方などご説明していきましょう。
▶目次
1、無線LAN工事の後にネットワークに接続できなくなる原因とは?
最初におさらいの意味で、インターネットがどのような仕組みで繋がるのか確認しておきましょう。まずは仕組みを理解していないと原因も中々見つからないものです。簡単には以下の様な仕組みになります。
- ➀インターネット
- ➁インターネットプロバイダ
- ➂ADSL ⇒ モデム
- 光回線 ⇒回線終端装置(ONU)
- ➃有線・無線LANルーター
- ➄ハブ、アクセスポイント
- ➅PCなどの端末
以上のように一般的にはこのような仕組みになっています。
では、無線LANでネットワークに接続できなくなる原因をご説明いたします。
➀モデム、回線終端装置、ルーターなどの機器の不具合、故障
モデム、ルーター、などは電化製品。他の電化製品と同様に故障したりすることがあります。また、当然スイッチがOFFになっていれば繋がらないのは当たり前です。
➁無線LANルーターとの距離が遠い、障害物がある
電波の性質上、遠くへ行くほど届きにくくなってしまいます。また、コンクリートやガラスといった障害物に反射する性質も持っています。そのことから、電波を発信する無線LANルーターと受ける側のPCなどの端末との距離が遠い場合や、間に何かしらの障害物がある場合は電波が届きにくく、繋がらないことがあります。
➂無線LANルーターのチャンネル干渉
データを送受信する際に利用している周波数を一般的に「チャンネル」と言い、無線LANで利用されているチャンネルは、主に2.4GHz帯と5GHz帯です。その中でも2.4GHz帯のチャンネルは、コードレス電話などでも使用されています。それらの機器が近くにあると電波の干渉を受けて、無線LANの速度が遅くなったり、通信が途絶えることがあります。
➃セキュリティソフトによる通信の遮断
ウイルスを駆除するためのセキュリティソフトがパソコン内の設定に影響を与えている可能性も考えられます。セキュリティソフトは怪しいサイトとの通信を常に監視しているので、誤って回線を遮断してしまうことがあります。
➄通信が混雑している
一度に複数の端末を同時にインターネットに繋いだ場合や、他のルーターが発信するデータを受信してしまった場合は、通信が遅くなる傾向にあります。
以上の様な原因が考えられます。そこで、通信が遅くなったり、繋がらなくなった時の対処の仕方について、次の項で確認していきましょう。
2、ネットワークに接続できなくなった時の対処法
ネットワークに接続できなくなる、または遅くなる原因は多岐に渡りますが、その対処法をご紹介いたします。
➀無線LANルーターやPCを再起動する
これは基本中の基本です。ルーターやPC側で何らかの接続不良が起きている可能性があります。一時的な接続不良であれば、これらの機器やPCの再起動で接続できるようになります。
➁回線終端装置、ルーターの電源およびON/OFF確認
普通に考えれば、絶対にコンセントは抜けていない、電源はONになっていると思います。では、何かの作業の際にコンセントを抜いたままにしている。一時的な停電が起こっていた。と、絶対とは言い切れなので一度確認してみると良いでしょう。
➂設置場所を変更したり、アクセスポイントや中継器を設置する
まずは、親機や子機の設置場所を変更してみるのも対処になります。特に2.4GHz帯を利用しているコードレス電話や電子レンジ近くは要注意。無線LANの機器が密接しているのも問題なので間を空けたり設置の仕方も大切です。
また、ルーターとの距離が遠かったり、壁やガラスなどの障害物がある場合は、アクセスポイントや中継器を新たに設置すると良いでしょう。
➃古いパソコンでは設定時はセキュリティを外す
一時的にセキュリティソフトを停止してパソコンを再起動してみましょう。もし、スムーズにインターネットに接続できるようなら、ソフトの設定を変更したり他のソフトに変更するなどの対処をしてみましょう。
以上が主な対処法になりますが、ここまでの操作で問題が解決しなかった場合は、インターネットプロバイダに問い合わせてみましょう。もしかしたら、プロバイダ側に問題が発生していたり、メンテナンスを行っている事があります。
また、その通信障害も個人、グループ、全体といったように起こる範囲で原因究明と対処方法が変わってきます。全体ならルーター、グループならハブやアクセスポイント、個人ならPCの設定などしっかり把握して適切に対処していきましょう。
3、まとめ
ネットワーク環境がしっかり整っていても、繋がらなくなることはよくあることです。特に無線LANは電波を利用しているため、他の電波の干渉を受けたり、障害物があるだけでも通信が遅くなることがあります。なので、どのようなものが原因になっているかしっかり把握して対処することが大切です。無線LAN機器も電気製品には変わりないので、あまりにも古くなった機器に関しては買い替えを検討してみてください。