無線LANルーターの2つの寿命の目安とは!

無線LANルーターも家電製品である以上、寿命があります。その時、「耐用年数」という言葉が出てきますが、これはLAN設備を構成する個々の資産毎に耐用年数は定められたものです。「耐用年数 = 寿命」と考えている方も中にはいらっしゃいます。

PCやルーターといったLAN設備に関しては、寿命の概念として耐用年数とは別に、

  • 機械的寿命
  • 規格的寿命

と、この2つの目安があります。そこで今回は、無線LANルーターの2つの寿命の目安と買い替えにおススメの機器をご紹介いたします。

▶目次

  1. 無線LANルーターの耐用年数は何年?「機械的寿命」「規格的寿命」とは
  2. 無線LANルーターのおススメ商品紹介
  3. まとめ

1、無線LANルーターの耐用年数は何年?「機械的寿命」「規格的寿命」とは

最初に、参考までに国が定める「耐用年数」についてご説明いたします。
耐用年数とは、減価償却資産が利用に耐える年数のことになり、長期にわたり反復使用に耐える経済的に価値があるものの使用又は所有の価値の減価を、各年度に費用配分していく場合の、計算の基礎となるもの ” です。
(ウィキペディア耐用年数参照)

それでは、無線LANルーターの耐用年数は何年なのか?
ハブやルーター、LANスイッチなどインターネット周辺機器に対しては、”10年” と定められています。

法律では10年と定められていますが、冒頭でもご説明した通りネット環境の周辺機器には、

  • 機械的寿命
  • 規格的寿命

と、2つの目安があります。これは、いわゆる「買い替えのタイミング」になるものです。
それぞれの寿命の考え方について確認していきましょう。

「機械的寿命」とは

機械的寿命に関しては、通信速度が遅く感じたり、通信が切断されるなどの状況が続く場合に寿命と判断できます。これは、無線LANルーターは基本的に1年365日スイッチをONにしているのではないでしょうか?

そうなれば当然、常に熱をもっている状態となり、それが何年か続くと、いかに高性能の無線LANルーターでも熱によるダメージで通信速度が遅くなってしまいます。

また、故障の一因として、複数の機器の利用やソウトなどのダウンロードといったインターネットの利用状況の変化も考えられます。無線LANルーターも家電製品なので、利用状況によって寿命が早くなることはありますよね。

「規格的寿命」とは

無線LANには、国際的な規格『IEEE802.11』というものがあり、通信方式と暗号化が重要な要素になります。
無線LANの規格は次々新たな規格が増え、

無線LAN規格 通信速度(最大)
IEEE802.11ad(11ad) 6.7Gbps
IEEE802.11ac(11ac) 6.9Gbps
IEEE802.11n(11n) 300Mbps
IEEE802.11a(11a) 54Mbps
IEEE802.11g(11g) 54Mbps
IEEE802.11b(11b) 11Mbps

以上のように、一番下が初期のものになり、開発される順番で通信速度が早くなります。
次に、暗号化の規格については、

  • WEP」
  • WPA」
  • WPA2」

と3種があります。
この中で、WEPに関しては、暗号化解析ソフトなどによって通信内容が解読される危険性があると言われています。
このことから、

  • 無線LANルーターの通信方式が11a/b/gしか対応していない
  • 暗号化がWEPのみしか対応していない

という場合は、規格的寿命を迎えていると言えます。

以上の様に、機械的寿命に関してはどの通信機器にも言えることですが、規格的寿命に関しては無線LAN独特のものになります。もし、上記のような古い規格を使われている方は買い替えをおススメします。

2、無線LANルーターのおススメ商品紹介

無線LANルーターを次に買い替えるならどれがいいだろう? と考えている方へ、2017年の最新版の情報で、おススメ商品紹介サイトLIFE SAVE』様のランキング上位3位までご紹介したいと思います。

第1位 BUFFALO 「WXR-1900DHP2」

~ノイズ・混雑に強く、場所を選ばず電波が飛ぶ~
アンテナの角度を変えて電波の向きを、環境に最適化できる3本の「大型可動式高感度アンテナ」を採用。
Wi-Fi以外の機器から出るノイズを自動で検知して回避する「干渉波自動回避機能」や空いている電波帯(バンド)に自動で誘導してくれる「バンドステアリング」などがあり、快適に使うことができます。

第2位 NETGEAR 「Nighthawk X6R8000」

~10台同時使用もOK!安定した飛びのトライバンド仕様~
トライバンド無線LANにより通信に使用する帯域幅を増やし、ネットワークトラフィックが過密状態になるのを防ぎます。
6本の外付けアンテナによりハイパフォーマンスを実現。ビームフォーミングにより、移動するスマホやタブレット、ノートPCへ向かって電波を自動的に調整、最適化します。

第3位 BUFFALO 「WHR-1166DHP2/N」

~シンプル機能で低価格と繋がりやすさを両立~
アンテナ内蔵型ですが、独自のアンテナ設計で安定した通信と快適な飛距離を実現しています。機能がシンプルでスペックも一般的なので低価格ですが、十分な速度での接続が可能です。ルーターから離れた場所でも、速度は落ちるもののつながります。

3、まとめ

無線LANルーターを含めたLAN設備は、故障してしまったり、通信が遅くなれば買い替えのタイミングとなり、新たな技術が搭載されれば買い替えることもあります。

ここでは寿命に関しての説明でしたが、機械的・規格的な寿命はあるものの、やはり使用する環境をキレイにしてないと、LAN設備は精密機械になるので、ホコリっぽい場所に設置したりしないことも寿命を延ばすポイントだと思いますよ。


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